学校に行きたくない気持ち

Last Updated on 2025-05-19 by nakazono

ADHDジャイアン型の中園です。

娘が小学一年生になりました。

実は入学してから一週間経った頃に珍しく風邪を引き、不本意に5連休となってしまいました。

体調も回復しいよいよ明日からまた登校再開を控えた日曜日の夕方ごろから本人の情緒が不安定になっていきました。

どんな声掛けにも生返事かつイライラしている様子で、ソファーから動きません。

新しい環境で本人なりに努力していたタイミングで多くの休みを取ることになったためでしょうか、「ずっと家にいたい」と言います。

学校の何が嫌なのか聞いても具体的には答えられず、学童について尋ねても同様です。
これはもしやと思い、話をしてみました。

「おそらくあなたは今、

  • 支度や準備など、今やるべきこと色々
  • 明日から学校が始まること

これらが[先行きの不安]として一つにまとまってしまっているはず

なので、明日のことは置いておいて、今日やることを一つ一つ細かく分析してみよう。

  • 入浴
  • 食事
  • 歯磨き
  • 着替え
  • 明日の準備
  • 就寝

これら一つ一つはそれぞれどれくらい難しいこと?」

と聞くと、
「うまい棒1本ずつくらい」
と独特の返事があったので、
「じゃあ風邪を治したご褒美として、これらを一つ達成する毎にうまい棒一本ずつを買ってくるよ。」
と伝えると、元気が出ていつもの通りになりました。

「ご飯はご飯だから、ご飯のご褒美のうまい棒は要らない」
とか言っていましたが(おそらく食事は生きる為に必須だから、という意味でしょうか?)。

それで、朝は朝で同じようにやるべき事をうまい棒1つずつに分けて取り組みました。

こういった細分化&分析は色々なところで試した方がいいな、と最近思っていて、
例えば「算数が好きではない」という子がいたとしても、話を聞くと分数や図形は好きだったりすることがありますし、
また「国語が嫌い」と言っていても漢字の書き順通りに書けないことが嫌なだけで文章を読むのは好きだったり、ということがあります。

なので大人から「嫌いな教科は?」と、ざっくり大きな枠組みで好き嫌いを自己分析せさてしまうような聞き方は避けた方がいいなと思う今日この頃です。

という事で、お子さんに限らず、大人の方々も新しい環境に疲れた時にぜひ細分化&分析を試してみてください。


 

2025.3.8のOISTでのイベントレポートが更新されていました!

https://www.oist.jp/ja/news-center/news/2025/5/8/what-normal-exploring-diversity-individual-traits-rooted-brain-and-nervous-system

映画を作る監督の方のお話を聞く機会はあまりないことから、たくさんの人が来場してくださっていました。

トークセッションには私も参加して、主にADHD当事者からの視点としてお話を共有しました。

実は、このイベントの日の朝に集合してから、監督やOISTの博士やスタッフの方々と打ち合わせやお昼ご飯を共にして、その時に裏で皆さんと沢山の話が盛り上がっておりまして、皆一様に「時間の関係でこの話し合いを表で出来ないのはもったいない」という気持ちでした。

ありがとうございました。


 

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