乗り遅れないロンドン

自分は、かつて「失敗をしないことにこだわり」のあった人でした。

幼稚園生の頃、銀河鉄道999の財布をなくしてから、「物忘れがヒドイ」、「のろま」、「整理整頓ができない」と思って、モノをなくすことを注意していました。

小学生のころ、登山の途中で、ハンカチをなくした時も、自分の懐にあったものが、離れ離れになって、今頃寒い山中にあるのだろうなと思い、ぽろっとしたことがありました。

 

自分は、40歳を過ぎてから、車を空港に忘れる、洋服もなくす。

パスポートも飛行機の中に落としたり、極端に大変なことが続きました。

今考えれば、仕事が忙しく、さらに会社の中のいろいろなものを知り過ぎて、わかり過ぎて、細かく考えてしまう。

オーバーフローしていました。

WiFiやら細かいパスワードを暗記していないといけないとか、ちゃんと考えないと、間違ったものになるとか、全部知らなくてはいけないと言った、暗示だったのかもしれません。

今、自分はロンドンにいて、ある程度計画をしながら、行き当たりばったりです。

以前であれば、遅刻をしたり、計画外であればヒステリックになったものです。

今は、俯瞰をして最適化をするようになりました。

 

先日も羽田空港のパーキングが激混みで、飛行機に乗り遅れそうな、ギリギリなことがありました。

慌てて気を揉むよりも、安全な方法は何かと考えました。

私の立場もあって、焦って事故をしたらもっと最悪です。

航空会社に私の準備不足で申し訳ないが、ギリギリなことと、係員に迷惑をかけてはいけないので、遅い飛行機に変更できないか頼みました。

(車は、ハンズフリーが付いています。) 快諾をしてくれて、そして追加代金がかからないように、ちょうど到着地で起きたアクシデントと関連をしたこととして(ウソではない)費用はかかりませんでした。

ゆっくり、渋滞に並び、チェックインの際に 「そう言った配慮をしてくれたことに対して、お礼を伝えました。」

もちろん詳細は書かずに、配慮してくれたお礼をその会社にいたしました。

いま、長いフライトの末、ロンドンにおりまして、数年前の自分と気持ちを比べています。

心の中にある慌ただしさや騒がしさがなくなったのだなと思いました。 シンプルで質素。ものは少なく。  

30代は走りながら考える。40代は止まって考える。と自分に言っていたことも気づきました。

東京の会社の方も、本当の意味で任せられるようになり、心や時間の余裕ができたのだと思います。

30代は忙しすぎて、そのまま、40代を過ごしオーバーフローをした自分を振り返ります。

 

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